「私の息子はもうおりませんから」
海を見下ろす我が家の朝は時折「ボー」と遠くに船の汽笛の音などで目が覚めます。
大型船が鳴らすのだと思いますがそんな朝はちょっと曇っていたりして視界が悪いのでしょう。
桜が満開と喜んでいたらアッという間に山桜も姿が消えてしまった。
「花の命は短くて・・・」とそのとおりだな。
ようやく暖かい日々の訪れだ。
となるとベッドカバーがやけに重たい気がして衣替えしたくなった。
今のはデパートで買ったリバーシブルでしっかりキルティングがされている上物。
ダーと一緒になる前に清水の舞台から飛び降りる気分で(ちょっとオーバーか?)購入した。
優しい小花模様のお気に入りなんす
だけど代えのベッドカバーがない!
さてっと?どうすべ?(田舎暮らしなもので)
ふと、思いつきました!
お義母上様の手縫いの古びた布を!
ダーと一緒になった頃
「私の息子は遠くに行ってしまってもうおりません」
「息子はいないと思うことにしました」
などと葉書が届くたびに書いてあったっけ。
頼りになるはずの息子は自分の夢を叶えるべく故郷を捨てた。
お義母上様にはどうしても息子の気持ちが理解できなかったのだろう。
いや、今以って理解はされていないと思う。
が、自力で小さいけれど家を立ち上げて6年。
ホッカホッカの布団がお義母上様から送られてきたのは昨年の秋のこと。
今回ベッドカバーにと思い付いたのが
この時二枚の布団をそれぞれ包んであったお義母上様の手縫いで
何枚もの布を繋ぎ合せた200センチ角の古布。
次いで今年正月が明けた頃には
これまた我が家にはもったいないような座布団が届いた。
この時もやはり手縫いの何枚もの布を繋ぎ合せた大きな四角い布だった。
どちらも年代を想わせる古い布たちの綴り。
今ではパッチワークと呼ぶのだろうけれど。
何度も洗濯されてきたに違いない。
「どうしてそんなに遠くに行かなければ夢が果たせないのか?」
さぞかし切ない思いで苦しまれたことだろうに・・・
お義母上様の息子への気持ちを想うと胸が痛む。
「そうだ!この布をベッドカバーにしよう」


ベッドカバーにしたらサイズもぴったりで中々「良い感じ!」
センチメンタルなダーもお義母上様に包まれてる気分になるのでは?
私にしては良い思いつきだわさ

こちらも座布団を包んでくれた布。
色も褪せているけど何か好きです。

一か所だけ破れたところを裏からあて布をして補修しています。

「ほら?ね」テーブルクロスにしたら落ち着いた感じになりました。
ダーは「こんな古い物」と言いますがきっと照れ隠しだと思います。
お義母上様はすでに86歳におなりだ。
大正・昭和・平成と時代を生きて御苦労もあったにちがいない。
この古い布達もそれだけの年月を数えて来たのだろうかと思うと
より愛おしく思えてならない。
「私の息子はもうおりませんから」
便りが届くたびに必ず記されていた文章。
諦めていただいたのかそうでないのか・・・
気が付けばそんな葉書は近頃届かなくなった。
何時もありがとうございます。
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大型船が鳴らすのだと思いますがそんな朝はちょっと曇っていたりして視界が悪いのでしょう。
桜が満開と喜んでいたらアッという間に山桜も姿が消えてしまった。
「花の命は短くて・・・」とそのとおりだな。
ようやく暖かい日々の訪れだ。
となるとベッドカバーがやけに重たい気がして衣替えしたくなった。
今のはデパートで買ったリバーシブルでしっかりキルティングがされている上物。
ダーと一緒になる前に清水の舞台から飛び降りる気分で(ちょっとオーバーか?)購入した。
優しい小花模様のお気に入りなんす

だけど代えのベッドカバーがない!
さてっと?どうすべ?(田舎暮らしなもので)
ふと、思いつきました!
お義母上様の手縫いの古びた布を!
ダーと一緒になった頃
「私の息子は遠くに行ってしまってもうおりません」
「息子はいないと思うことにしました」
などと葉書が届くたびに書いてあったっけ。
頼りになるはずの息子は自分の夢を叶えるべく故郷を捨てた。
お義母上様にはどうしても息子の気持ちが理解できなかったのだろう。
いや、今以って理解はされていないと思う。
が、自力で小さいけれど家を立ち上げて6年。
ホッカホッカの布団がお義母上様から送られてきたのは昨年の秋のこと。
今回ベッドカバーにと思い付いたのが
この時二枚の布団をそれぞれ包んであったお義母上様の手縫いで
何枚もの布を繋ぎ合せた200センチ角の古布。
次いで今年正月が明けた頃には
これまた我が家にはもったいないような座布団が届いた。
この時もやはり手縫いの何枚もの布を繋ぎ合せた大きな四角い布だった。
どちらも年代を想わせる古い布たちの綴り。
今ではパッチワークと呼ぶのだろうけれど。
何度も洗濯されてきたに違いない。
「どうしてそんなに遠くに行かなければ夢が果たせないのか?」
さぞかし切ない思いで苦しまれたことだろうに・・・
お義母上様の息子への気持ちを想うと胸が痛む。
「そうだ!この布をベッドカバーにしよう」


ベッドカバーにしたらサイズもぴったりで中々「良い感じ!」

センチメンタルなダーもお義母上様に包まれてる気分になるのでは?
私にしては良い思いつきだわさ


こちらも座布団を包んでくれた布。
色も褪せているけど何か好きです。

一か所だけ破れたところを裏からあて布をして補修しています。

「ほら?ね」テーブルクロスにしたら落ち着いた感じになりました。
ダーは「こんな古い物」と言いますがきっと照れ隠しだと思います。
お義母上様はすでに86歳におなりだ。
大正・昭和・平成と時代を生きて御苦労もあったにちがいない。
この古い布達もそれだけの年月を数えて来たのだろうかと思うと
より愛おしく思えてならない。
「私の息子はもうおりませんから」
便りが届くたびに必ず記されていた文章。
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気が付けばそんな葉書は近頃届かなくなった。
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